いよいよAIが人間を超える
AIによって社会が大きく変わる
そんな話題が多くなってきています。
そんな中で、弱いAI・強いAIと
2種類あると聞くと、どう思いますか?
私は、弱いAI・強いAI という言葉があることすら知りませんでした。
弱いAIとは?
弱いAIとは、特定の分野で人間並みの能力を発揮できるAIのことです。
例えば、チェスや囲碁などのプロ棋士に勝つことができるAIは、弱いAIの一種です。
話題のChatGPT も弱いAIです。
自然言語で処理できたり、画像認識を行ったりするなど目覚ましい進歩を遂げています。
また、弱いAIには、自動運転車、医療診断、金融取引などがあり、特定の業務に特化し、これからも私たちの生活に大きな影響を与えていくものと思われます。
強いAIとは?
一方、強いAIとは何でしょうか?
強いAIとは、人間と同等以上の知能を持つ人工知能のことです。
SF映画やドラマなどで出てくるあの、ターミネーターがそうです。
弱いAIが特定のタスクの実行しかできないのに対して、強いAIは、人間と同じように思考し、学習し、行動できるAIです。
弱いAIである自動運転の最中に、
「最近元気がないけど大丈夫?」
なんて話しかけられたとしたら、
それは、画像認識と会話に特化したAIプログラムが稼働したにすぎないという事になります。
シンギュラリティは起こるのか?
コンピューターが人間の知能を超えるシンギュラリティが2045年に起こると言われています。
これは、アメリカの発明家、未来学者であるレイ・カーツワイル博士が2005年に著書で発表したのが始まりとされています。
20年ちょっとで2045年です。
その時代にターミネーターのような人間と同等以上の知能を持つロボットが存在するのかと言えば、そう思いません。
※将来は可能かもしれませんが、現状のプログラムでは限界があると私は捉えています。
ちなみにターミネーターの設定は、2029年です。
鉄腕アトムの設定は、2013年4月で10年前には誕生してたことになります。
今のAIは何が苦手なのか?
特定分野に特化したAI(弱いAI)には、改善できていない苦手分野があります。
よく言われることですが、情報の正確性については苦手です。
例えば、精度があがっている翻訳ソフトにこのように入れてください。
「私は山口と東京に行った」
英語に翻訳させると、おそらく下記のように表記されると思います。
「I went to Yamaguchi and Tokyo」
でも、私が翻訳して欲しいのは
「私と山口さんが東京に行った」です。
つまり、翻訳しやすいように人間側が意図を細かく伝えないと正確に対応できないのです。
〇〇のケースでは◇◇と対応するとプログラムをしないと処理できずAIが判断する元データのことを教師データというそうです。
AIが機能するには、この教師データを沢山準備する必要がある訳ですが、間違った情報が登録されていても、それに気づかない状態となります。
よって、AIがそう言っていた…と間違った情報でも鵜呑みにする事になります。
その情報は正しいのか検証する
AIによって仕事が奪われる
確かに、そんな心配があるかも知れませんが、それよりも、AIを有効活用する事を考えた方が得策です。
特に、取集したデータが正しいものか検証するシステム(仕組み)がないと間違った情報に踊らされる危険性が高いです。
親切なAIの場合、引用した元データが何か、表示するものもあるそうですがほとんどの場合、引用元が明確でなく、正確かどうかも判断ができません。
また、参照するデータが同じ可能性があるので、差別化が難しくなります。
ライバルのあの会社も、似たような事を考えているあの会社も、同じAIシステムを使うことでしょう。
すると、AIで検索した同じ結果で同じような行動をとる事になり、かえってライバルとの競争が激化することになり兼ねません。
普段からAIに頼り切っていると、新しい発想やアイデアが湧かなくなると、良く言われていますが、この点には十分に気を付ける必要があると感じています。
今のAI(弱いAI)は、あくまで特定分野に絞った範囲で、人間を超える結果を出しているに過ぎません。
特定分野はAIにお任せしたとしても自社や自分にとって肝心な部分は素早く処理できる能力だけは、維持していきたいものです。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。