スマホに向かって「オッケー、Google!」なんて、知りたい事を聞いて答えが返ってきた時には、未だ余裕があったと思います。
Amazon のAlexa(アレクサ)やAppleのSiri(シリ)であっても、未だAIアシスタントという位置付で音声でWeb検索をする感覚でした。
あくまで主体が利用者にあるので、人間の方が勝っているという風潮でした。
ところが、昨年11月にリリースされたチャットGPTは、アシスタントではなく会話型のAIで、人間が話すような言葉を生成することができます。
言葉だけでなく、プログラミングや文章の要約までしてくれます。
※日本語でも対応しています。
夜のニュース番組で、1時間も特集を組むほどで、その実力は想像を超えてました。
まだチャットGPTの実力を把握していない方は、これを機に動画などを検索してみて下さい。
明確な答えの無いものにも対応
AIアシスタントが対応できない明確な答えの無い質問に対して、このチャットGPTはきちんと自然な会話形式で回答をします。
例えばこんな感じです。
Q:〇〇社のマーケティング戦略は何か?
と、チャットGPTに聞いてみると
A:〇〇社は革新的な技術を持つメーカーで顧客に魅力的な製品を提供することに重点を置いています。
1.〇〇社は、高品質な製品によって…
2.顧客とのコミュニケーションは…
3.デザイン性の高い店舗を持つことで…
4.イノベーションを重視し、革新的な…
と、このように明確な回答を出してくれます。
国内メーカーが提供しているAIでは、このような会話はできなかったと思います。
優秀すぎて、怖くなった…
ここまで優秀なので、作成した文章が人間のものかAIが作成したものか判断がつかない程です。
課題としてレポート作成をしたら、チャットGPTに指導してもらい他の人と似たような内容になる事でしょうね。
それほどAIの進化のスピードが速いという感じです。
かつて、半導体の性能がどれだけ向上するのかについてムーアの法則というのがありました。
トランジスタ集積率が18カ月で2倍になるというものでしたが、(それだけ性能がよくなるというものでしたが)チャットGPTの進化のスピードはそれ以上なのは確実です。
国際情勢を分析しているアメリカの調査会社「ユーラシア・グループ」は、「ことしの10大リスク」を発表し、テクノロジーの進歩による社会混乱をあげました。
具体的には、
AI(人工知能)の技術的進歩は社会の信頼を損ない、ビジネスや市場を混乱させる。
ポピュリストなどは政治的利益のためAIを武器化し、陰謀論やフェイクニュースを広める… と懸念しています。
これからの仕事のあり方
AIに仕事を奪われるかどうかは未だ分かりません。
それよりも、これからの仕事のあり方が大きく変わってきます。
優秀な営業マンを育成しなくてもAIが必要なサービスを提案してくれるようになります。
過去の膨大な資料を参照しなくても必要なデータが揃えることが可能になります。
そうなると、長時間労働が不要になることは間違いないです。
事務職という仕事だけでなく、管理職というポストが不要になり、会社という組織に属することがそもそも必要なのか?という時代になるかも知れません。
これからは、どうやったらゼロからイチを産み出せるのか?
その能力が求められる時代になることは間違いなさそうです。
昨年、リスキリング(学び直し)について案内していますが、ここに来て、リスキリング(学び直し)の重要性が高まってきていると感じています。
未だ他社の物まね=TTP(徹底的にパクる)でその場をしのいでいる方は、違う目線で行動する機会になりそうです。
どんなに技術が発達してもAIから真面目に仕事しろ…と言われるのでなく、AIに対して、もっと仕事してと言える世の中でありたいですね。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。