東日本大震災をきっかけに、「地元に少しでも役立つことができたら」と2012年に駄菓子屋「まぼろし堂」は開業しました。
駄菓子のほか、竹馬やベーゴマなど昔ながらの遊び道具があり、子どもや家族連れでにぎわいました。
新型コロナが猛威を振るうようになり、レジに透明なアクリル板を貼ったり、消毒液を常備したり、マスクを配ったりと対処していましたが、止む無く休業に入ります。
休業した約1ヵ月後、店の入り口付近に
「コドモアツメルナ オミセシメロ
マスクノムダ 」
と、定規をあてて書かれたような貼り紙が貼られているのを発見します。
まぼろし堂の店主 村山保子さんは、
あの赤い字を見たときは血の気が引きました。
怖いです、エスカレートしなければいいのですが
と、廃業を考えます。
しかし、テレビなどのニュースで取り上げられたこともあり、全国から1000通を超える手紙やメッセージが届きます。
「再開を待っているよ」「みんな味方だから」
「多くの人が大切な場所と思ってくれている」
と、村山さんは、再起を誓います。
自粛警察を逆手に取った逆攻勢
対面販売ができないのならば…と、先ずは通販をスタートさせます。
スナック菓子やラムネなど、定番の駄菓子を弁当容器に詰め込んだ「元気でいてね弁当」
コドモアツメルナではなく「コドモアツマレ」と記した貼り紙が容器に貼られています。
自粛警察を逆手に取った逆攻勢です。
通信販売についてSNSで告知すると続々と注文が入りました。
ちなみに、駄菓子屋「まぼろし堂」はSNSだけでなく、HPも有ります。
https://www3.hp-ez.com/hp/maboroshido/page1
多くの方に情報発信できるツールを持っているのは大きいと言えますね。
手作りの「手動販売機」
次に、お店を再開させますが
未だコロナが完全に終息してません。
そこで、対面販売ではなく、非接触式駄菓子屋として再開します。
非対面式にもかかわらず、レトロ感とエンタメ要素が融合した次世代な駄菓子屋に変貌します。
その様子がこちらです。
https://rocketnews24.com/2022/01/16/1588897
どこかで見たような自販機の外観ですが、裏では高齢の店主が接客しています。
「どうにか営業できないか?」と、考え抜いた結果、手作りの「手動販売機」のアイデアがひらめきました。
厳しい環境下であっても、アイデアと工夫で多額のお金を掛けずに乗り越えるお手本だと言えると思います。
この「手動販売機」はテレビ番組に取り上げられ新たなファンを獲得する切っ掛けになりました。
最も危うい考え方とは?
ひたすら突破口を考え抜いて、ようやく新たなアイデア(突破口)がひらめきます。
苦しい時に、「お金があれば…」と嘆くのは、最も危うい考え方です。
アイデアの出ない者が資金を持っても、どこかで聞いた当たり前のことに使い失敗するのが関の山だからです。
少し廻りの状況が変わった途端に、何をしていいのか考えられなくなります…
困難な状況を突破していくアイデアこそ最強なツールなのです。
さあ、今こそ紙とペンを持って、アイデアを絞りだしませんか?
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。