関東にある某スーパーは、経営方針である「高品質・EveryDay LowPrice」を徹底すべく値上げを発表した花王製品の一部の取り扱いを中止したと発表しました。
戦略的な値上げを行うとする花王に対し、仕入面での折り合いがつかなくなった…という事みたいです。
ところが…
ユーザーからの「置いて欲しい」との声が多く、販売再開を検討していると発表されました。
ネット購入や安い他店ではなく、いつも行っているお店で購入したい、との声が少なからずあったという事です。
少し前までは、価格はそのままに「内容量を減らす」という苦肉の策で対応するケースが多かったと思います。
それでも、購買者の間では批判的な意見が多く上がりますけど…。
値上げ 致し方なしのケースがある
ところが、最近の値上げについては「致し方なし」といった空気があります。
例えば(食品になりますが)、アイスクリームの「ガリガリ君」
25年間据え置いてきた60円から70円に値上げしました。
発売以来、子供が気軽に買える価格を維持するため全力を尽してきましたが2年以上も議論した上で「値上げ」する決断となったそうです。
製造元の赤城乳業は、かつて主力商品の「赤城しぐれ」を30円から50円に値上げし、売り上げ激減を経験しています。値上げにより会社が危機になるほどの大打撃を受け、「値上げは最終手段」という教訓により、お詫び広告を徹底しました。
ユニークなおわび広告が話題を呼んだので覚えている方も多いと思います。
広告の効果もあって、購買者離れを食い止めることに成功しました。
また、長らく1本10円で売られていたスナック菓子「うまい棒」が、1本12円に価格改定されると発表されました。
いよいよ、「内容量を減らす」という苦肉の策では対応できない…と分かるケースだと言えます。
販売単価が安い商品とは言え、「値上げはしょうがない…」という雰囲気になっています。
サービス業ではどうなのか?
食品のように量などで調整できる部分があればいいですが、そうでない業種の方もいます。そのような業種の方はどのように対応すればいいのでしょうか?
もちろん、様々な企業努力をされるとは思います。
その企業努力をされた部分が他の方から見えなければ、残念ながら利用者には納得いただけません。
この苦しい胸の内を、伝えなければ利益ゼロのサービス提供をし続けることになります。
本当に、手を尽くしたうえで、苦しい胸の内を伝えましょう。
伝える方法には型がある
苦しい胸の内を、納得いただけるように伝えるには「型」があります。
以下の「型」を参考にしてみてください。
自社〇〇は**を目指し頑張って参りました
これもひとえに皆様のおかげです。
〇〇などをしましたが、もはや〇〇という
深刻なレベルまで状況です
そこで、やむなく**することに決定
いたしました。
ご理解・ご支援の程 お願いいたします
例えば、出張修理サービス業の場合ですと…
弊社は生活SOSの即日解決を目指し、〇〇地域でサポートして参りました。
その結果、〇件という実績をあげることができました。
これもひとえに皆様のおかげです。
今、新型コロナをはじめガソリン価格の高騰等、今までにない状況が起こっています
出張コストの削減や無駄な経費の見直しなどあらゆるコストカットを試みましたが、打つ手なしという深刻なレベルです。そこで、やむなく料金体制の見直しをすることになりました。
今後とも生活SOSの即日解決を目指しサービス品質向上に邁進してまいります。
ご理解・ご支援 よろしくお願いいたします。
このような感じになると思います。
伝える「型」なんで分かっている
でも、どうしようもない…と悩んでいる
事業者も多くいらっしゃると思います。
そんな時は、業務に全く関係ない人とゆるく雑談してみてください。
案外、「そう言えば…」と気づく事が浮かんでくるはずです。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。