とある大手の小売店において、パッケージ詐欺だと不満が続出する騒ぎが続いています。これは今に始まったことではないようですが、何も特定の1社だけの話しではないようです。
例えば、
サンドイッチなどで陳列時にお客から見える前面に具材を寄せる「ハリボテ」状態だった…
とか
実際には海苔は使用されていない「おにぎり」にもかかわらず、パッケージに海苔の絵柄がプリントされていた…
さらには
ご飯や具材が多く入っているように見せかけるため、弁当の容器の底を上げる「上げ底」になっていた
など、商品に関する不満が続出したのです。
特に、飲料のプラスチック製のカップにあたかも「いちご果肉」が沈殿しているかのような塗装がされていた点には、
「カップ詐欺」「ステルス値上げだ」と物議を醸すことになりました。
その大手の小売店の社長は、
「本当にそうなってました?上げ底になってましたか?」
と否定したうえで、
「スーパーとか他のところ見てご覧なさいよ。どっちが上げ底かと。
あれはルールで、何パーセントって決まってるんですよ。だからそんな、アコギなことはできないんですよ」
と猛反発したそうですが、愛用者からは様々な怒りの声が噴出しています。
客離れの真因はどこなのか?
この大手の小売店の中間決算では、ライバル他社と大きく引き離される結果となりました。
「上げ底商品のツケが回ってきた」
と揶揄する人もいますが、業績不振は国外事業によるもので、商品の改悪が主たる原因ではありませんでした。
しかし、それよりも気になる点があります。
それは、不親切なレジです。
いわゆる「半有人レジ」というものです。
商品をレジに持っていくと、バーコードのスキャンまで店員さんがやってくれるのですが、その後の会計は、自分がレジの画面を操作して処理する必要があります。
支払い方法を「現金」「バーコード決済」「クレジット」などから選ぶ必要があるのですが、(高齢者はお店の人が助けてくれますが)慣れてない人だと、レジ前であたふたします。
そのあたふたしている顧客に、画一的にあしらうコンビニ店員からは、何故だか全く温かみが感じられません。
これこそ、客離れをジワジワと起こしている要因ではないかと感じています。
スーパーなどセルフレジが多くなってきましたが、レジ応対ほど店の印象を大きく左右するモノはないはずです。
コンビニのレジ対応が画一的でおもてなしが感じられず、素っ気ない対応に何とも言えない違和感を感じているのは私だけではないと思います。
近い将来 無人コンビニが当たり前に
最低賃金が1500円になることを見越して、コンビニ各社は無人コンビニの運用を目指しています。
この無人コンビニとは、売り場に従業員が常時いない店舗のことです。
無人コンビニの活用により、店舗運営のランニングコストが大幅に改善されるそうです。
コンビニ各社としては、普通なら出店できないエリアでも、無人化により出店可能になるとしていますが、地域の利用者は、本当にそのような画一的なサービスを求めているのでしょうか?
都会のオフィス街にあるコンビニなら、無機質なお店の方が望まれる事でしょう。
しかし、住宅地などでは昔ながらの人と人のコミュニケーションがある店が求められているはずです。
なぜなら、コンビニが登場する前は、地域の「なんでも屋」が生活を支えてきたからです。
お店は、生活必需品を提供するだけなく、店員と会話したり、お客同士が談笑する、地域コミュニティの中心でした。
今のコンビニでも、コミュニティの場としての機能があってもいいはずです。
そのようなニーズがあるのに、画一的に半有人レジや無人レジに移行していくのは、本当に有効なのだろうか?
とても疑問に考えてしまいます。
あなたなら、どう感じますか?
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