少し前なら、社内の飲み会やイベントなど社内コミュニケーションを活性化することで、職場の一体感を醸成する企業が増えてました。
運動会や社員旅行を復活させたり、飲み会の経費まで負担する会社もありました。
しかし、今は一緒の時間を共有することは、
ソーシャルディスタンスで、難しくなりました。
去年の今頃なら、 まるで家族にように和気あいあいと助け合って働く職場だったのにという嘆きの声も聞かれます。
それならば、グッド・アンド・ニューをすれば効果ありますよ…なんて声が出てきそうですが、その前の段階が重要ではないかと考えています。
ちなみに、 グッド・アンド・ニューですがHappy & Newなど呼び方は色々あります。
取組内容としては、3~6名程度のグループに分かれて、24時間以内にあった「良かったこと(Good)」や「新しい発見(New)」を全員で共有し、拍手をするという取り組みです。
組織やチームの活性化などの目的のために、アメリカの教育学者ピーター・クライン氏によって開発されました。
部署をまたいだ信頼関係づくりや、会社全体に前向きな思考や雰囲気を生み出す効果があり、朝礼に使われるケースが増えてきています。
確かに、グッド・アンド・ニューの最初はぎこちない中で実施しますが、徐々に効果が発揮して、雰囲気が良くなるそうです。しかし、その雰囲気が出来上がるまでに時間がかかるのが難点です。
職場の一体感を醸成するには?
では、その前の段階に何をすればいいのか?
社員・スタッフの心がどう変化したのか把握することだと案内しています。
「最近、何か変わったこと有りますか?」
と聞いてみたとしても、
「特に無いですけど…」と言われる。
それは、質問が悪いのかも知れません。
ほどんどの方が、「大丈夫ですか?」と聞かれたのなら、大変な状態であっても「大丈夫です」と返答しますから…。
「こんな意見があるけど、〇〇さんはどう思う?」
「もし△△するとしたら、〇〇さんならどうする?」
以上の様に、なるべく具体的な質問をして、相手が答えやすいように問いかけが有効です。
「そうだよね」と肯定しなければ「どんな意見でも言っていいんだ」と、雰囲気が構築されない訳です。
また、その発言の「裏側」を読み取る必要があります
「私には向いていないと思います」
→ 充分なサポートが無いというSOS
「あまり、やりがいを感じなくなった」
→ 評価が正当にされていない
あくまで一例ですが、深読みすることでどこに問題があるのか見えてきます。
コロナ前には、ワイワイしていた雰囲気が、最近どうも違和感がある。
モヤモヤする感じが解消されず、スッキリしない。
この根本である問題を解消しなければ、グッド・アンド・ニュー を取り入れても、「ありがとう」カードを導入しても、職場の一体感は戻ってこないと思います。
※ ありがとうカードとは職場に用意されたカードに、職場の仲間に「ありがとう」を伝える意で書かれ、直接渡せるときは直接渡し、渡せない時は専用ボードにカードを貼っていく方法です。
先ずは、もう一度 声掛けしてみませんか?
簡単な方法なのですが、いつもと違う仕掛けが
必要になってきます。
発言の「裏側」を読み取れば、違和感の原因が何かハッキリして、心もスッキリです。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。