今までの「当たり前」と感じていたものが大きく変わってきています。
例えば、働き方
少し前までは、終身雇用制度が一般的でした。
しかし、終身雇用が崩壊しつつあり、転職や副業など多様な働き方が増えています。
情報収集源も大きく変わりました。
昔は、テレビやラジオ,新聞しか適時に情報収集をできませんでした。
今は、インターネットやSNSが普及し、テレビ等のメディアは偏向報道などと疑い半分で見るようになりました。
このように従来の常識が通用しなくなる時代、言い換えれば「将来の予測が困難な時代」のことをVUCA時代と言うそうです。
SDGs(持続可能な開発目標)がかなり定着したように、VUCA(ブーカ)という概念も広がるかも知れません。
VUCA(ブーカ)とは
VUCAは、
Volatility(変動)、Uncertainty(不確実性)、
Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を取ったものです。
もともとは1990年代後半に米国で唱えられた軍事用語でした。
2010年代には世界経済フォーラム(ダボス会議)でも使われるようになり、今では企業のあり方を考える概念として使われています。
Volatility(変動)
新しい技術や新サービスの登場で、産業構造が大きく変化すること
Uncertainty(不確実性)
新型コロナウイルスや自然災害など予測不可能な出来事が発生すること
Complexity(複雑性)
これまでの単一の枠組みから、複数の国が絡みあったサプライチェーンなど、グローバルで多面的な視点が必要なビジネスモデルになること
Ambiguity(曖昧性)
発生した事象の因果関係や解決策がはっきりせず、説明できないこと
文字にすれば、何か新しい挑戦をする訳でもなく、当たり前の内容になっています。
それでも、将来の予測が困難な時代であるVUCA時代に、どんな取り組みが必要となるでしょうか?
余地をあえて作る
そう簡単にできる事では無い と、よく叱られますが、余地(余裕)をあえて作る必要があります。
この秋には大幅な最低賃金の引き上げが行われます。
事業所によっては、人手不足からギリギリの陣容で仕事を対処している会社もあるでしょう。
また、原材料の高騰もあって最小限の陣容で乗り切るしかないとい会社もあります。
簡単ではない事は分かってますが、余地(余裕)をあえて作って欲しいです。
新しい技術や新サービスの登場で、業界が大きく変化したのに、余地(余裕)が無くスタートが遅れ取り残される懸念があります。
人手不足で交代要因が不足しているにの手を打たないのも、最小限の陣容でしか乗り切れない程利益率が悪いのも、全て経営者・経営幹部の責任です。
アナログなコミュニケーション
カタカナの羅列するコンサルでは、やれパーパスだの、ミッションが重要と言うことでしょう。
相当大きな会社なら、「どんな会社を作りたいのか」等に取り組む時間があるでしょうが、地域の中小企業では、そんな事より目の前の仕事が優先します。
昨日まで、〇〇を目指すと言ってたものが、次の日には変わるなんて事があって当然です。
重要なのは、会社全体が「柔軟に変化できる組織であること」です。
そのために必要なのがアナログなコミュニケーションです。
経営者・経営幹部が、常日頃からどこを目指しているのかアナログ(対面で)共有することが重要です。
※結局、パーパスとかミッションになる訳ですが…。
社内のSNSやイントラネットで配信するだけではダメです。
この時期だからこそ、アナログなコミュニケーションを心掛けましょう。
見ている景色を変える
多様性の時代と言われても、付き合う人が同じでは、何も変化が生まれせん。
情報をアップデートしようとWeb検索しても、記事になった時点でもはや陳腐化したものとなってます。
知識は陳腐化しませんが、情報は陳腐化します。
そこで、VUCA時代を乗り切るために付き合う人をアップデータしましょう。
見ている風景を変えることで、新たな気付きを得る事ができます。
経営者や経営幹部に限ったことでなく、会社全体で取り組んでもいいかも知れません。
朝から晩まで、必死に働く経営者がいる一方で、しかるべき人に権限を移譲して、仕事をしている経営者が多くの利益を確保しています。
情報のアップデートでなく、付き合う人のアップデートの方が効果を発揮します。
是非、チャレンジして欲しいです。
VUCA時代を生き抜くための三つのヒントをご案内しました。
是非 参考にしてみてください。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を
応援しています。