何となく、コロナが落ち着いてきて、明るい話題が増えてきました。あちこちで 賑わい の声が聞こえてくるようになりました。今までのマイナスを取り返すとばかり、攻めの姿勢で 新たな仕掛け に取り組む企業が増えてきました。
ところで…
コロナ前の成功パターンで、何かに着手しようとしていませんか?
どうも、私の廻りでは、そのような企業や事業者が多いのが気になっています。
例えばこうです
〇 イベントを再開し、キャンペーンをやろう
〇 お客様の声を集めて、紹介を増やそう
〇 感謝のレター・DMを出そう
など…と色々です。
これらの内容は、もちろん効果がありますがおそらく、ライバルのお店・事業者も同じような内容で仕掛けてくることでしょう…。
では、どうするのがいいのか?
そのアイデアとして、若手社員からの「こんな事やってみませんか?」に隠れた答えがあるのかも知れません。
この、「こんな事やってみませんか?」の参考例として、ケロトッツォが有ります。
若手社員の声を吸い上げる仕組みが無ければヒット商品となったケロトッツォはこの世にリリースされませんでした。
従来の枠組みだけで考えていれば、せっかくのアイデアが埋もれてしまっていた事でしょう…
ケロトッツォが開発される前に…
名古屋銘菓・カエルまんじゅうは青柳総本家で販売されています。
どちらかと言えば、ういろう をはじめとした和菓子のイメージがあります。
商品開発の際に、様々な商品をチェックしているとは思いますが、イタリアのお菓子・マリトッツォがどれくらい人気があるのか把握していなければケロトッツォを開発したとしてもそのインパクトを予想できなかった訳です。
また、判断基準を「製造する側の視点」で考えてしまうと
既存のカエルまんじゅうをカットする作業が
多いから、量産体制が組めないのでは?
コロナ禍において先が見えない中で、
緊急事態が解除されてからリリースした方が
いいのでは?
と、色々と考えているうちに、他社に先を越されていたかも知れません。
その点、ケロトッツォは試作品を公式Twitterで6月に投稿し、7月下旬に売り出すスピーディー開発でした。
開発にあたっての想いが、「コロナ禍の中、明るい話題を提供したい」だったそうです。
その想いが通じたのか、SNSだけでなく、テレビ等のメディアにも大きく取り上げられて、話題となりました。
さらにケロトッツォの進化版を開発
ケロトッツォは、当初は9月末までの期間限定商品という計画でした。
しかし、あまりの人気ぶりに販売延長となり、新しくラムレーズン&くるみの新味が開発され今では定番商品となりました。
この開発には、たった一人しかいない専任スタッフが行っているそうです。
驚いたことに、専任スタッフとして、このケロトッツォだけでなく、復活発売したういろう珈琲&ゆず味や、初音ミクとのコラボういろう も、この専任スタッフの仕掛けだったそうです。
SNS等の活用も含めて、従来の枠組みだけでは考えつかない例ですね。
どう若手社員の声を吸い上げるのか?
某製薬メーカーでは、食堂か休憩室で雑談している若手社員の何気ない会話を拾い上げてました。
改まって、会議室でのお堅い会議では柔軟な発想が出てこない事例かも知れません。
また、別の会社では、チームでゲームしながらアイデア出しを楽しみながら行うというのも有りました。
カリスマ社長ならば、社員・スタッフ一人ひとりと面談して、アイデアを引き出すそうですが、中小企業では、なかなかそんな余裕はないと思います。
そこで…、
若手社員の声を吸い上げる仕掛けでなく会社・店舗の「こうだったら楽しい」という夢を語ってもらうのが最適な方法です。
目標でなくて、夢ですので「将来は独立して、社長になる」なんて発言する方もいるかも知れません。ですが、こうだったら楽しいという夢を形式や内容にこだわらずに出してもらうと、その中にキラリと光る原石が埋まってます。
そのキラリと光る原石を見つけてみませんか?
会社・店舗の活性化につながるだけでなく、売り上げの柱が確立できるかも知れません。
笑顔創造研究所は、みなさまの笑顔を応援しています。